aviutl おすすめフィルタ集

以前に告知した通り、私の中でのおすすめフィルタを紹介したいと思います。

既に解説したフィルタもありますが、もう一度全部紹介していきます。

※バンディング低減MTに関する記述修正

追加フィルタ
インタレ維持リサイズ2MT
虫眼鏡
PMD_MT
FHT|DCT2D

※虫眼鏡は拡大ツールの拡張版なので、拡大ツールは削除 ==== おすすめフィルタ集一覧

フィルタ名配布元
透過性ロゴMakKi’s SoftWare
☆自動フィールドシフト AviUtlプラグイン置き場
☆Lanczos 3-lobed 拡大縮小まるも製作所
☆アンシャープマスクMTICZの剣
☆WarpSharpフィルタMakKi’s SoftWare
☆インタレ維持リサイズ2MTがらくたハウスのがらくた置き場
エッジレベル調整がらくたハウスのがらくた置き場
nlsharpen(非線形処理な先鋭化)がらくたハウスのがらくた置き場
prefilter(先鋭化用前置フィルタ)がらくたハウスのがらくた置き場
☆バンディング低減フィルタMTがらくたハウスのがらくた置き場
スムージングフィルタがらくたハウスのがらくた置き場
リンギング低減 GNBの館
☆YC伸張フィルタaLCv for MovieEdit
☆虫眼鏡ICZの剣
PMD_MTAviUtl オリジナルプラグイン公開サイト @ wiki
FHT|DCT2DAviUtl オリジナルプラグイン公開サイト @ wiki

※(☆印のついているフィルタ名は個人的に必見だと思うフィルタです)

○各フィルタの説明と使い方

☆Lanczos 3-lobed 拡大縮小

基本的には元動画の解像度より小さく設定します(無理矢理大きなサイズにすると画像が汚くなるからです)
最近のTVではフルHDであれば1920×1080、HDであれば1440×1080で放送されてると思います
aviutlにm2vファイルを入れてみれば解像度が分かるので心配いりません
私は大抵1280×720の16:9で作成しています
解像度は大きいほうが当然綺麗ですが、ファイルサイズも大きくなります
ファイルサイズが気にならない人は1920×1080や1440×1080を指定するといいです

「設定→Lanczos 3-lobed 拡大縮小の設定」とクリックします
右下の数字を入力する場所に自分の好みの解像度を入力し
「指定 ->」をクリックします
すると上の「X」、「Y」の数字にも同じのが入力されたと思います
これでリサイズする解像度が指定されました
次の「SIMD」では、「SSE2 整数」にチェックを入れましょう
64bitのOSを使っている方は「SSE2 実数」がいいです
右上の四角い空欄にチェックを入れればフィルターが有効になります

☆アンシャープマスクMT

ぼかした画像と元画像の差分を、元画像に重ねるフィルタです
「設定」→「アンシャープマスクMT」とクリックします

適応量差分を重ねる値を決めます
範囲ぼかす範囲を決めます
闘値ノイズを強調しないためのものです
差分が小さいと働きません

これも好みですが私は強くかかり過ぎないように写真のように設定しています
適用すると、ぼやけている映像が全体的にハッキリ表示されるように見えると思います(特に輪郭周り)
映像をアップにしてフィルタを「ON」/「OFF」すれば違いが分かると思います
右上の四角い空欄にチェックを入れればフィルターが有効になります

※現在AviUtl オリジナルプラグイン公開サイト @ wikiでMT版がおいてあります。 自分の環境に合うのをどうぞ

☆WarpSharpフィルタ

ぼやけた輪郭線を細くし、画像を引き締めるフィルタです
「設定」→「WarpSharpの設定」とクリックします

depth適用する強度です
blur輪郭をぼかす回数です
bump輪郭抽出時の閾値です
cubic3次元補間係数です

私は「アンシャープ」を有効にしたり、後で紹介する「非線形処理な先鋭化」を有効にします
そうすると輪郭周りが太く見えるので、WarpSharpは結構強くかけています
これも好みの問題なので自分に合った設定を見つけてください
よく分からなければ写真のようにするといいです

※現在AviUtl オリジナルプラグイン公開サイト @ wikiでMT版がおいてあります。 自分の環境に合うのをどうぞ

非線形処理な先鋭化用前置フィルタ

「設定」→「prefilter for nonlinear sharpenの設定」とクリックします

weightぼかす量を決めます 100で良い
H blur横だけに反映するか
V blur縦だけに反映するか

ぼかすのでノイズもほとんどなくなってしまいます
ここの設定はこれで終わりです

非線形処理な先鋭化

「設定」→「nonlinear sharpenの設定」とクリックします
ぼやけた輪郭などを鋭くするプラグインです
「非線形処理な先鋭化用前置フィルタ」とセットで使用します

under質感を自然にする処理です
over輪郭の周りに明るい擬似輪郭を出す処理
アニメには向かない
gainフィルタの適用度です。数値を上げれば効果が強くなります
noise輪郭以外にフィルタの効果を適用しないようにする項目です
mask_xゼロでOKです
mask_yゼロでOKです

下のチェック類は写真と同じにしておきましょう
※「非線形処理な先鋭化用前置フィルタ」と「非線形処理な先鋭化」を適用すれば、プチアプコン化になりますが、あまり強くかけすぎると元映像が崩れるのでほどほどにかけるのがポイントです

☆バンディング低減フィルタMT

どんなに綺麗にエンコードしても境界に階調割れが発生してしまいます
これはエンコードをかけると、元ソースのbit数が少なくなってしまう為です
このフィルタでうまくディザ処理を行ないバンディング低減を行ないます
「設定」→「banding13b_MT」とクリックします

rangeぼかす範囲設定
YY(輝度)に対応した闘値
CbCb(青色)に対応した闘値
CrCr(赤色)に対応した闘値
ditherYブラー後のディザ強度設定
ditherCブラー後のディザ強度設定
sampleditherYとditherC使用するための設定
seed通常使用しないです

結構難しいですが順に説明していきます
「range」は高解像度程、大きくすると効果があります
逆に低解像度には低く設定します
「Y」はデフォルト異常だと強いので、少し弱くかけましょう
「Cb」は数値をいじってもほぼ目に見えないと思いますが、「Y」より少し弱くかけると吉
「Cr」も基本的には「Cb」と同じです。「Cb」と同じ値でいいと思います
[ditherY]と[ditherC]は[sample]が1or2の時にしか適用されません
[sample]を1or2にすると中間階調を作成する為のサンプルを取得しブラー後にディザ処理を行ないます
0はブラー処理を行なわず、中間階調生成しないでディザ処理します
ソースがかなり綺麗ならば[sample]を0にしても大丈夫と思います
「ブラー処理を先に(高速)」はチェック入れない方がいいです
※[sample]1or2では最終出力した後にバンディングが発生する可能性があるので、「dither」を少し強めに設定しておくのが吉
※色空間の変化でもバンディングが発生するので、このフィルタは一番最後に処理する様にしましょう
※写真の設定は実際に私が使用している設定です
後は自分で試行錯誤してみてください

エッジレベル調整

輪郭を補正するためのフィルタです
「設定」→「エッジレベル調整 Ver0.7の設定」とクリックします

特性輪郭を強調する度合いです
閾値ノイズを無視するレベルです
黒補正輪郭線の黒色補正値です。
数値が高いと輪郭が引き締まります
白補正輪郭線の白色補正値です。
黒補正の逆です

私は写真の設定から「特性」の値を7ぐらいにして使用してます
※これもプチアプコン化に必要なフィルタです。元映像を崩さない程度に設定しましょう

☆自動フィールドシフト

インターレース自動解除プラグインです
「設定」→「インターレース解除」→「自動フィールドシフト」を選択
「自動フィールドシフト設定」をクリックします

エンコード対象に合わせて設定します
私はアニメメインなので「映画/アニメ」をクリックして終了です
周期一定24fpsなら「24fps固定」でもいいと思います
YUY2補間(ランチョス2法)はチェックを入れてください

透過性ロゴ

ロゴを除去(目立たなく)してくれます
「設定」→「透過性ロゴ」とクリックします

※事前に透過性ロゴ解析を行なっている必要があります

開始開始からロゴ無しが何フレームあるか設定
FadeIn開始で設定した後のFadeIn
FadeOut終了で設定した後のFadeOut
終了終了からロゴなしが何フレームあるか設定

放送局にもよりますが、CMから本編に入る時はロゴがフェードインしながら入り、CM前ではフェードアウトしていったりします
こういう時は開始何フレームはロゴがなかったり、フェードイン/フェードアウトしてるので、白くロゴが残ってしまいます
これをうまいこと設定して目立たなくします
[ロゴ除去モード]と[プロファイル境界をフィード基点にする]にチェックも入れておきましょう
うまくやるにはプロファイル境界を分けるのが必要です。

アニメでは基本的に
「開始からOP」→CM→「本編前半」→CM→「本編後半からED」→CM→「次回予告」 こういう流れだと思います

フェードインやフェードアウトは「開始と終了」、「CM前後」に発生します
なので、「開始からOP」はプロファイル1、「本編前半」はプロファイル2といった感じに境界を分けます
「編集」→「選択範囲を新しいプロファイルにする」で選択してる範囲をプロファイル境界分けできます
後は「開始」や「終了」をうまく設定しましょう
一応めんどくさいであろう局を2つほど設定載せてせておきます

開始FadeInFadeOut終了備考
テレ東500317/20ぐらいから変更
それ以前は1,1,0,31
TBS6996

※元映像によっては微妙に変わってくるのでこの値から±1か2で探ってみてください
詳しくは放送局別ロゴ除去設定表を参考にしてください

スムージングフィルタ

エッジ部分のギザギザしてる個所などを滑らかにします
あまり強くかけ過ぎると全体的にぼやけてしまいます
2?3が妥当だとおもいます

強度強い0—–10弱い
範囲拡大ブラ-範囲拡大のON/OFF

☆虫眼鏡

選択した箇所を別ウィンドウで拡大表示してくれます
フィルタの効き具合を確認したり、上下左右をクリッピングする際に使用します
フィルタというよりはツールなので、aviutlを起動して表示のところに追加されます
マウススクロールやダブルクリックで3倍4倍と拡大できます

リンギング低減

リンギングとは急峻なエッジの左右に等間隔に数本発生する
明暗の疑似輪郭のことを言います
例えばキャラの頭の曲線に沿ってうっすら線がでたり等です

RingFrq中心周波数設定
RingFw周波数幅設定
数字が大きいほどよりボケる
RingLvしきい値
数字が大きいほど低減できるがその分ボケる

あまり数字を上げすぎるとボケボケになるので注意しましょう
RingFlpは5で、RingFwは1か2あたりがいいと思いますが・・・
自分で好みの設定を探ってください

☆YC伸張フィルタ

16?235の色範囲を0?255に伸張したり、4:1:1を4:4:4に補完したりします
入力した色から色を間引いたり、減色したりするフィルタもあるので
このフィルタは一番最後にかけるようにしましょう

Y(lower)黒の強さ
Y(upper)白の強さ
Cb色の濃さ
Cr色の濃さ

お好みで色を設定してください
私はsonyのような色出しが好きなので上記のようなちょっと色がつく感じにしてます

色空間の補間に関して私は詳しくないので、自分でいろいろ試すといいかと思います
私の方法でやっている人は、VFAPI経由でソース元を維持して読み込んでるので
YUY2で出力するなら「補間なし」で問題ないと思います

※色空間に関しては本当に自信ないので間違ってたら指摘してもらえるとありがたいですorz

☆インタレ維持リサイズ2MT

名前の通りインターレースを維持したままリサイズできるフィルタです
どういったときに使うかというと・・・
元がSD画質でアプコン放送してるアニメに対して効果を発揮します
元がSD画質で、無理矢理1080iにアプコンして放送すると当然画質は悪くなります
つまり、元がSD画質なんだから、一度SDへリサイズしてジャギを緩和させようということです。その後HDへアプコンさせます

サイズリサイズのサイズ
位相位置の微調整(補間位置が変わる)
マスクの範囲
マスクの範囲
インターレース維持フィールド別縮小処理
YPbPr->YCbCrダウンコン処理に必要な色域変換

とりあえず元がSD画質ならサイズは486だと思うので、それで試してみます
サイズ指定だけだとジャギが残ってる場合があります
その時は、位相を微妙に動かしていって微調整します
ジャギがシャープになるぐらいまで調整しましょう
インターレース維持はチェックをつけます
YPbPr->YCbCrは必要ならチェックを入れましょう
※サイズは放送前の解像度を指定する必要があります
必ずしも486ではありません

PMD_MT

ノイズ除去フィルタです
インパルスノイズに強く、エッジを保存しつつその付近やリンギングが綺麗になる
わずかなリンギング程度ならこれ1つで、ノイズと一緒にキレイに出来ます
エッジをなるべく保持しながらその付近を綺麗にする点が気に入ってます

強さノイズ除去の強さです
闘値ノイズを認識するための閾値
回数ノイズ除去を繰り返す回数
useExp閾値の計算方法を変更します
ONにすると輪郭が強調されます
修正PMDONで修正PMD法でノイズ除去を行います
OFFでPMD法で処理します

デフォルトのまま使用しても特に問題ないと思います
ただ、回数を増やせば除去力は強くなりますが、当然処理時間は増えます
(2でも結構増えたorz)
useExpは輪郭が強調されますが、ほんのわずかなので他の輪郭処理系フィルタでいいと思います
アプコンのせいで輪郭周りがやたら汚いアニメなんかはこれを使うといいと思います

FHT|DCT2D

AvisynthのSmoothDを移植して改造したフィルタです
アダマール変換か離散コサイン変換のどちらかを使用して繰り返しノイズ除去を行ないます

n_shift直交変換を繰り返す回数
thresholdノイズ除去の閾値
strengthノイズ除去の強さ
mode1 にすると直交変換後の値を二乗してから減算
FHT/DCTアダマール変換か離散コサイン変換のどちらを使うか指定
FHTがアダマール、DCTが離散コサイン

これもPMD_MTと一緒で回数が増えればその分時間がかかります
modeはデフォルト1ですが、0にすると少し除去できる量が多くなります
FHTの方が処理速度は速い
※このフィルタを使用する時は、画像サイズを必ず8の倍数にしてください